2011年9月11日日曜日

平成9年地域防災計画 第3章 災害の想定(抜粋)

①地震の規模 マグニチュード7阪神、淡路大震災の規模とする。
②津  波  1771年(明和8年)八重山地震津波の相当する規模の津波。この津波は200年以上の前の災害であり建物構造、津波警報など気象予報の発達した今日、同規模の被害がおこることは考えられないが、1983年の北海道南西沖地震による死者、行方不明者230余名の大半が津波犠牲者であることから、本計画は100から200名程度の津波犠牲者を想定した県計画と同様の想定とした。

③発生時間 火災発生の最も高い冬期 午後6時〜8時とする。
被害の想定 
1、人的被害 死者 100〜200人 負傷者600人 重症 100人 
       避難者 3300人
2、建物   全壊家屋 1500棟 出火件数 7件 延焼拡大により甚大な被害が予想さ                          れる。
       ホテル、大型店舗の大規模建物においてパニック事故の可能性が高くなる。
3、交通、通信 道路の亀裂や橋、トンネルの崩壊、電柱、ブロック壁、看板、自動販売機などの倒壊により多くの死傷者の発生と通行不能箇所が想定される。
 交通渋滞により消防活動に支障が生じる。空港、港の損壊は救援物資の輸送に支障が出る。
通信施設の損壊により情報収集、伝達困難になり救助、救護に支障が出ると予想される。

4、その他 停電により病院業務や救難、救護に支障が出る。水道施設の損壊、液状化現象。大規模な山崩れ、地滑りにより人的被害、家屋、道路などの被害が予想される。
高齢者や病人等の体力消耗が激しく、伝染病の発生も考えられるため、被害が大きくなる可能性が高くなることが予想される。

を見直し来年1月に新しい防災計画が発表予定です。

これを読むと、津波の高さは明和の大津波推定40メートル説を想定し、死者の算出は北海道南西沖地震を参考にしている。地震、津波最新対策地の東北での被害、極端な孤立化が予想される石垣島で今後この想定がどのように変更されるのか?教訓を最大限に生かせる対策になってほしいものです。

津波対策においては平成9年防災計画では
避難場所、避難経路の整備について避難標識を整備し、地理不安内のものに対してもすぐに避難場所がわかるようにしておくものとする。海抜5メートル以下の地域や海岸に面する地区への津波警告標識板、標高表示板などを整備する。となっていますが計画は遅々として進んでいないのが現状です。当初の計画を充実することからはじめてほしいものです。





   

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